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「下塗り」の質が塗装の寿命を決める?外壁材別に知っておくべき下処理の重要性

投稿日: 2025-07-20

カテゴリー:豆知識|投稿者:sukamoto

外壁塗装というと、何色にするか、どの塗料を使うか、仕上がりがどのようになるかなど、目に見える部分にばかり目が行きがちです。しかし、本当に重要なのは「見えない部分」つまり、下塗りです。

下塗りは塗装工程の土台を築く、いわば建物の基礎のような存在。下塗りの質が悪いと、どれだけ高品質な上塗り材を使っても剥がれやひび割れが早期に発生し、寿命が極端に短くなる可能性があります。

この記事では、塗装の寿命を左右する下塗りの重要性について、外壁材別の適切な処理方法やよくある失敗例、正しい施工方法などを詳しく解説していきます。

外壁塗装における「下塗り」とは?

外壁塗装と聞くと、多くの方が「仕上がりの色」や「光沢感」など、完成後の見た目に注目しがちですが、実はその美観や耐久性を陰で支えているのが「下塗り」の工程です。下塗りは、建物の塗装において“土台作り”にあたる最も基本かつ重要なステップであり、見た目には現れないものの、塗装の品質と寿命に深く関わっているのです。

3回塗りの最初の一歩、それが下塗り

外壁塗装は通常、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程で構成されており、その一つでも手を抜くと、全体の仕上がりと耐久性に大きな影響を及ぼします。なかでも「下塗り」は、これから塗り重ねられる塗膜の“接着剤”のような役割を果たします。下塗り材がしっかりと機能していなければ、中塗り・上塗りがどれほど高性能な塗料であっても、数年以内に剥がれやひび割れといったトラブルが発生してしまいます。

つまり、下塗りは見た目には現れないけれど、塗装工事の成否を決める重要なファーストステップです。実際、手抜き業者や未熟な職人による施工では、この下塗り工程が省略されているケースもありますが、これは塗装トラブルの大きな原因の一つでもあります。

下塗りの役割とは?

下塗り材の選定と塗布は、塗装における“土台作り”に他なりません。具体的には、次のような役割を担っています。

密着性の向上

最も重要な役割のひとつが、上塗り材との密着力を高めることです。外壁の素地は劣化していたり、塗料が乗りにくい素材である場合も多く、そのまま上塗りをしてしまうと、塗膜が浮いたり剥がれたりする可能性があります。下塗り材をしっかりと施工することで、塗料と壁面が強く結びつき、長持ちする塗装が可能になります。

吸い込み防止

モルタルやサイディングといった外壁材には、塗料を吸い込んでしまう性質があるものもあります。下塗り材を使用することでこの吸い込みを抑え、上塗り材が均一に塗布されるようになります。吸い込みムラがあると、仕上がりに色ムラが出たり、艶が不均一になることもあるため、下塗りは美観を守るうえでも非常に重要です。

表面強化

経年劣化が進んだ外壁では、塗料が乗るはずの下地自体が脆くなっているケースがあります。下塗り材には、こうした劣化部分に浸透し、壁の強度を回復させる効果を持つものもあり、仕上がりの品質と耐久性の向上に大きく貢献します。

このように、下塗りはただの“下地処理”ではなく、塗装全体の性能を最大限に引き出すための「要」と言っても過言ではありません。

外壁材ごとに異なる「下塗り」の注意点

モルタル壁の場合

モルタル壁は表面に細かなひび割れ(ヘアークラック)が入りやすいため、弾性塗料との相性や下塗りの厚みが重要です。シーラー+フィラーを組み合わせて使うのが基本。下地の吸水性が高いため、塗料を吸い込みすぎないような処理も必要です。

窯業系サイディングの場合

日本で最も多く使用されている外壁材ですが、表面に難付着加工(親水コートなど)がされているタイプもあり、塗料が密着しにくい場合があります。そのため、専用の下塗り材(難付着シーラー)を使用しなければなりません。

また、チョーキング現象(粉状の劣化)が見られる場合には、しっかりと洗浄・下処理を行わないと塗料が剥がれる原因になります。

金属サイディング・ガルバリウム鋼板の場合

表面がツルツルしている金属素材は、塗料が非常に密着しにくい特徴があります。さらに、錆びやすい性質もあるため、防錆効果のある専用プライマーの使用が必須です。場合によっては、研磨(ケレン)作業を行ってから塗装する必要があります。

ALC(軽量気泡コンクリート)パネルの場合

ALCは非常に吸水性が高いため、下塗り材には吸水防止機能があるものを選ぶことが大切です。また、目地部分の処理やパネルの小さな気泡の補修にも配慮したフィラー系下塗り材が適しています。

下塗りの種類と選び方

シーラー

下地の吸い込みを抑え、密着性を高めるための下塗り材。主に透明または白色で、外壁材の種類に合わせて水性・油性を使い分けます。

フィラー

クラックの補修や表面の凹凸をなだらかにする効果を持つ厚塗り用下塗り材。主にモルタル壁やALCなどに使用されます。

プライマー

密着性が弱い金属系素材やタイルなどに使用する下塗り材。防錆効果や接着性に優れた製品が揃っており、使用する塗料との相性確認も重要です。

下塗りで起こるトラブル・失敗事例

下塗りは、外壁塗装における最初の塗布工程であり、完成後には見えなくなる部分でもあるため、施主にとっては“何をどのようにやったか”が分かりづらい領域です。だからこそ、手抜きや知識不足が最も起こりやすいポイントでもあります。ここでは、実際によくある下塗りに関するトラブルと、その原因について詳しく解説します。

下塗りの省略

コスト削減や工期短縮を理由に、下塗り工程そのものを省略するケースがあります。特に訪問販売業者や下請け任せの工事で多く見られ、「塗ってはいるように見えるが、実は中塗りと上塗りしかされていなかった」という例も珍しくありません。

このような手抜きが行われた場合、見た目には完成しているようでも、塗膜の接着力が極端に弱くなるため、わずか数年で以下のようなトラブルが起こり得ます。

  • 塗膜の剥離(ペリペリとめくれるように剥がれる)
  • クラック(ひび割れ)の発生
  • 退色・変色のスピードが異常に早い

一度こうした不具合が出てしまうと、部分的な補修では済まず、全体の再塗装や高額な改修工事が必要になる可能性もあるため、下塗りの有無は契約前・工事中ともに必ず確認しておきたい重要ポイントです。

不適切な下塗り材の選定

外壁材の種類や劣化状態に合わない下塗り材を使用したことで、不具合が生じるケースも多く見られます。下塗り材には「浸透型」「シーラー型」「フィラー型」「プライマー」などの種類があり、それぞれに適した使用環境や素材があります。

たとえば、難付着系サイディング(表面にコーティング加工が施されたサイディング)に通常の下塗り材を使ってしまうと、塗料がうまく定着せず、1~2年以内に塗膜が浮いてくる、膨れる、剥がれるといった症状が出てしまいます。

また、金属外壁には防錆効果のある下塗り材が必須ですが、それを無視して他の素材用の下塗りを塗ってしまうと、錆びの発生や早期劣化を招くことになります。業者の知識不足や確認不足が、このような致命的なトラブルにつながるため、何の塗料を使うのかまで細かく開示してくれる業者を選ぶことが、安心施工の第一歩です。

乾燥時間の不足

塗装工事において、各工程の「乾燥時間」をしっかり守ることは非常に重要です。特に下塗り材は、次に塗る中塗り・上塗り塗料の定着性を大きく左右するため、完全に乾燥してから次の工程に進む必要があります。

しかし中には、「急ぎの現場だから」「天気が崩れる前に進めたいから」といった理由で、乾燥時間を守らずに施工を進める業者も存在します。その結果、

  • 塗膜にしわや波打ちが発生する
  • 塗膜の膨れ・剥がれが後から起こる
  • 艶が不均一になる

などの問題が施工後しばらくして現れることになります。

乾燥時間は気温や湿度によっても変動し、例えば夏場であれば数時間で乾くものが、冬場や雨天後では1日以上かかる場合もあります。優良業者であれば、天候や気温を十分に考慮したうえで工程を調整し、「焦らず、急がず、丁寧に」作業を進めてくれます。

下塗り前の下地処理が塗装の成功を左右する

下塗りの効果を十分に発揮させるためには、その前の「下地処理」も非常に重要です。

高圧洗浄の徹底

汚れやカビ、コケ、旧塗膜などが残ったままだと、下塗り材がしっかり密着しません。150kg〜の圧力による高圧洗浄で、しっかりと表面をクリーニングする必要があります。

ケレン・補修

金属部分はヤスリや電動工具で表面を削る「ケレン作業」、モルタルやサイディングにはシーリング補修が必要です。塗る前の丁寧な準備が“持ち”に直結します。

まとめ

外壁塗装の仕上がりや耐久性は、「下塗り」の良し悪しで大きく変わります。特に近年は多種多様な外壁材が普及しており、それぞれに合った下塗り材と処理方法を選ぶ必要があります。

長持ちする塗装にするためには、「下塗りにこだわる業者かどうか」が判断基準のひとつ。洲加本建装工業では、下地処理から塗り重ねまで一切の妥協をせず、一棟一棟に最適な施工をご提案いたします。

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