屋根塗装・外壁塗装の専門店、洲加本建装の新着情報|豆知識|ノンアスベストの屋根は塗装できない?塗装できない屋根材の種類について

株式会社洲加本建装工業
0120-988-513 お気軽にお問合せください

洲加本建装の新着情報

ノンアスベストの屋根は塗装できない?塗装できない屋根材の種類について

投稿日: 2025-06-18

カテゴリー:豆知識|投稿者:sukamoto

屋根塗装を検討している方の中には、「うちの屋根って塗装しても大丈夫なのかな?」と疑問を抱く方も少なくありません。実は、すべての屋根材が塗装に適しているわけではなく、塗装をしても効果がなかったり、かえってトラブルにつながるような屋根材も存在します。

特に注意が必要なのが「ノンアスベスト」と呼ばれるタイプの屋根材。健康被害を避けるためにアスベストを使用しない設計となっていますが、その一方で、塗装には向かない素材も多く見られます。

この記事では、ノンアスベスト屋根とは何かという基本から、塗装ができない屋根材の種類、判断方法、塗装できない場合の対処法までを詳しく解説します。屋根塗装を成功させたい方にとって、必ず押さえておきたい情報です。

ノンアスベスト屋根材とは?

アスベスト含有屋根との違い

かつて多くの住宅で使用されていた屋根材には、アスベスト(石綿)が含まれていました。アスベストは耐火性・耐久性に優れていたものの、飛散した繊維を吸い込むことで健康被害が出ることが問題視され、2004年を境に使用が全面禁止されました。

その後に登場したのが、アスベストを含まない「ノンアスベスト屋根材」です。環境や健康に配慮した安全性の高い素材として期待されましたが、アスベストを取り除いた分、耐久性や強度が十分に確保されていない製品もあり、施工から10年を待たずに剥離や割れといった不具合を起こすケースが出てきました。

塗装に不向きな理由

ノンアスベスト屋根材が塗装に向かない理由は大きく3つあります。第一に、表面の層が非常に脆弱で、塗装をしてもすぐに剥がれてしまうこと。第二に、構造そのものが層間で分離しやすく、塗料の密着が極めて悪いこと。そして第三に、製造時点で塗り直しを前提に作られていないため、再塗装によるメンテナンスに耐えられないことです。

見た目は一見きれいでも、屋根材そのものが劣化していれば、塗料をのせても長持ちせず、数年で再施工が必要になります。そうした意味で、ノンアスベスト屋根は「塗装ができない」もしくは「しても効果が薄い」屋根材だと言えます。

塗装できないノンアスベスト屋根材の具体例

パミール(ニチハ)

塗装できない屋根材として最もよく知られているのが、ニチハ社が製造していた「パミール」です。1996年から2008年にかけて販売されたこの製品は、層間剥離という深刻な問題を抱えており、屋根材がミルフィーユ状にめくれてしまう現象が頻発しています。

パミールの屋根に塗装を施しても、塗料が剥がれた層とともに浮いてしまうため、実質的にメンテナンスが不可能です。多くの専門業者が塗装を断り、葺き替えやカバー工法への切り替えを推奨しています。

コロニアルNEO(クボタ→ケイミュー)

アスベスト使用の規制が強化された直後に発売された製品で、強度不足から表面に細かいひび割れが多発することが知られています。特に、寒冷地などでは凍害によって表面がボロボロになることが多く、塗装をしても密着性が悪く、長期的な耐久性が望めません。

このタイプもまた、塗装ではなく屋根材そのもののリフォームが望ましいとされています。

レサス(松下電工)

パナソニック(旧・松下電工)製のレサスも、塗装の定着が難しい製品の一つです。特に表面の吸水性が高く、水分を含みやすいため、塗装後に膨れや剥がれが生じることがあります。施工時にも割れやすく、足場や高圧洗浄の段階で割れてしまうという報告もあるほどです。

これらのノンアスベスト屋根材に共通して言えるのは、塗装によるメンテナンスでは根本的な解決にならず、むしろ将来的なトラブルの火種になりかねないということです。

屋根材の見極めと塗装可否の判断方法

製品名の確認方法

まずは、自宅の屋根材が何という製品なのかを確認することが第一です。新築時の図面や建材リストが残っていれば、それを見て製品名を調べることが可能です。築年数や建設会社名などの情報から、当時よく使用されていた製品を推測できる場合もあります。

しかし、資料が手元にないことも多いため、最も確実なのは専門業者による現地調査です。経験豊富な業者であれば、屋根に上がって形状や質感を確認することで、おおよその製品を特定することができます。

調査時に見るべきポイント

現地調査では、ひび割れの有無、反り、欠け、表面の層間剥離といった劣化の程度がチェックされます。また、屋根材の表面を軽く叩いたときの感触や音も、素材の状態を判断する材料になります。

苔や藻の発生状況、雨染みの広がりなども確認し、屋根材がどの程度吸水しているかを測ることで、塗装に耐えうるかどうかを見極めます。表面が柔らかくなっているようであれば、すでに素材自体が劣化している可能性が高く、塗装はおすすめできません。

塗装できる屋根材とは?

 

アスベスト含有スレート

アスベスト規制前のスレート屋根材は、基本的に耐久性が高く、再塗装によるメンテナンスにも適しています。塗膜の剥がれや色褪せが見られる場合でも、下地がしっかりしていれば、きちんとした下地処理を行うことで再塗装が可能です。

ただし、アスベスト含有製品であるため、工事の際には飛散防止措置や処分方法にも注意が必要となります。

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

 

軽量かつ高耐久な金属屋根も、塗装メンテナンスに適しています。表面のコーティングが劣化してきた場合は、防錆・防水効果を維持するための塗装が有効です。ガルバリウム鋼板などは高耐久でありながら、表面の美観を保つ目的でも塗装が行われます。

ただし、製品によっては塗装不要のものもあるため、施工前に仕様を確認しておくことが大切です。

瓦屋根(粘土瓦・セメント瓦)

 

瓦屋根のうち、粘土瓦は元々塗装の必要がない素材で、基本的には塗り替え不要です。一方、セメント瓦は経年劣化により塗膜が剥がれたり、表面がざらついてくるため、塗装による防水処理が有効です。

ただし、セメント瓦も長年放置して劣化が進んでいると、塗装では対応できず、交換を伴うリフォームが必要になることがあります。

塗装できない場合の対処法

屋根材が塗装に適していないと診断された場合、「どうすればいいのか」と不安になる方も少なくありません。しかし、塗装できないからといってあきらめる必要はありません。現在の屋根の状態やご予算に応じて、ほかの適切なリフォーム方法を選ぶことで、住まいの性能と美観をしっかり保つことができます。

代表的な対処法として挙げられるのが「カバー工法」と「葺き替え工事」です。それぞれの特徴と適用条件を見ていきましょう。

カバー工法によるメンテナンス

カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい金属屋根(主にガルバリウム鋼板など)を重ねて施工する方法です。下地がある程度健全で、屋根材が割れているだけ、あるいは塗装ができないといった理由であれば、この方法での対応が可能です。

この工法の最大のメリットは、撤去費用が不要な分、コストを抑えやすいことにあります。また、既存の屋根材が断熱材の役割も果たすため、断熱性・遮音性が高まり、住み心地の向上にもつながるのが特長です。加えて、既存屋根の粉塵が飛散しないため、アスベスト含有屋根材への対策としても有効です。

工期も比較的短く、通常の戸建てであればおおよそ1週間程度で完了することが多いため、日常生活への影響が少ない点も人気の理由となっています。

ただし、カバー工法にも適用条件があります。既存屋根が二重構造になっている場合(過去に一度カバー工法をしている)、もしくは下地材が著しく傷んでいる場合には、施工ができないケースもあります。また、屋根の重量が増すため、建物の構造計算や耐震性への配慮も必要になります。

このように、カバー工法は多くのケースで有効な選択肢となりますが、施工前には専門業者による正確な現地調査と診断が不可欠です。

葺き替えが必要になる場合

一方で、屋根の状態が非常に悪く、下地まで劣化しているようなケースでは、「カバー工法では対応できない」と判断されることがあります。その場合に必要となるのが「葺き替え工事」です。

葺き替えは、既存の屋根材と下地材をすべて撤去し、新しい屋根材と構造材に交換する工法です。費用としてはカバー工法より高額になりますが、屋根全体を一新できるため、構造的な安心感が格段に高まります。

特に、屋根の一部で雨漏りが起きている、野地板や防水シートが腐食している、過去の施工で構造が弱くなっているなどの症状が見られる場合は、葺き替えが唯一の根本的な解決策となることも多いのです。

また、葺き替え工事は単なる補修ではなく、住まい全体の性能向上にもつながります。断熱材を追加すれば夏の暑さ・冬の寒さを軽減できますし、軽量な屋根材に変更すれば建物の耐震性を高める効果も期待できます。最近では、太陽光発電との組み合わせを前提とした葺き替えプランも増えており、長期的な住宅資産価値を考えたうえで選ばれることが増えています。

ただし、葺き替え工事には仮設足場・廃材処分・下地の補強など、付随する工程が多くなるため、工期は10日~2週間ほどかかるのが一般的です。費用も高くなるため、長期的なライフプランや修繕履歴を踏まえて検討することが重要です。

屋根の専門家による無料診断サービス

私たち洲加本建装工業では、屋根塗装をご検討のお客様に、まず丁寧な無料診断をさせていただいております。屋根材の種類や状態を専門家の目でしっかりと確認し、塗装が適しているかどうか、どのくらい長持ちするのかなど、分かりやすくご説明いたします。「とりあえず塗装すれば大丈夫」といった安易な提案は決していたしません。

もし塗装が難しいと判断した場合でも、ガルバリウム鋼板などの長持ちする素材を使ったカバー工法や、将来を見据えた葺き替えなど、お客様に最適な方法をご提案させていただきます。ご予算やライフプランに合わせて、ベストな施工方法を一緒に考えてまいります。

まとめ

ノンアスベストの屋根材の中には、塗装ができない、またはしても意味がない製品が存在します。特に「パミール」や「コロニアルNEO」などは、素材そのものに問題があり、塗装によるメンテナンスでは十分な効果を得られません。

屋根材ごとに適したメンテナンス方法は異なるため、まずは自宅の屋根がどのような材質で、どの程度劣化しているかを正確に把握することが大切です。

洲加本建装工業では、見た目では判断がつきにくい屋根材の状態をプロの目で診断し、塗装・カバー・葺き替えなどから最適な方法をご提案します。「塗って終わり」ではなく、「10年、20年先まで見据えた工事」をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

弊社「外壁診断士」「外壁アドバイザー」による調査・診断・ご提案・お見積り無料!!

洲加本建装工業では直接施工・直接管理で安心・安全をご提供いたします。

メールフォームからのお問い合わせは24時間対応
0120-988-513 土日祝も対応可能

表彰

アステックペイント表彰-代理店部門 関西エリアB 施工実績 1位
アステックペイント表彰-代理店部門-大阪府第三位
アステックペイント表彰-加盟店部門(感謝状)-感謝状
アステックペイント表彰-加盟店部門(2017秋エリア)-施工実績大阪府第1位
アステックペイント表彰-営業マン部門-施工実績全国第2位
アステックペイント表彰-営業マン部門-施工実績大阪府第1位

よくあるご質問

対応エリア

対応エリアは関西一円

堺市堺区、堺市北区、堺市中区、堺市西区、堺市南区、堺市美原区、高石市、和泉市、泉大津市、泉北郡忠岡町、岸和田市、貝塚市、泉南市、阪南市、松原市、羽曳野市、河内長野市、大阪狭山市、藤井寺市、富田林市
にお伺い致します!!お気軽にお問合せ下さい。

紹介動画

動画一覧

SNS

インスタグラム
SNSやっております。