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直張りサイディングは塗装できる?失敗しないための注意点と施工ポイント

投稿日: 2026-01-22

カテゴリー:豆知識|投稿者:sukamoto

外壁塗装を検討するなかで、「うちの外壁は“直張りサイディング”だけど、塗装できるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実はこの直張り構造、塗装の際には注意すべきポイントが多く、適切な判断をしないと、せっかくの塗装工事が短期間で台無しになってしまうリスクもあるのです。

この記事では、直張りサイディングの特徴や、塗装に向いているかどうかの判断方法、失敗しないための施工上の注意点まで詳しく解説していきます。「今の外壁にそのまま塗装しても大丈夫か不安…」「張り替えや重ね張りを検討すべき?」と迷っている方にも、安心して判断できるようになる内容をお届けします。

直張りサイディングとは?まずは構造の違いを知ろう

直張り(じかばり)サイディングとは、外壁材であるサイディングボードを「胴縁(どうぶち)」などの通気層なしに、直接防水シートや構造材に貼り付ける工法を指します。1990年代から2000年代前半にかけて、多くの住宅で採用されてきた施工方法です。

直張りと通気工法の違いとは?

現在主流となっているのは「通気工法」で、外壁の裏側に空気が流れる“通気層”を確保した施工方法です。これにより、湿気や熱気が壁内にこもらず、外壁材の劣化を防ぐことができます。

一方、直張りでは通気層がないため、雨水や湿気が外壁材の裏に入り込んだ場合、乾燥しにくく、内部結露が起きやすくなってしまうのです。

どうして直張り工法が使われていたのか?

当時の住宅建築では、「コストを抑えつつ短工期で施工できる」といった理由から、直張りが広く普及しました。サイディングボードのデザイン性や施工性もあいまって、外壁仕上げとして人気があったのです。しかし後年、直張り特有の劣化リスクが問題視され、現在では通気工法が標準となっています。

自宅が直張りサイディングかを見分ける方法

うちの外壁、もしかして直張り?」と気になっている方へ。

サイディング外壁には「直張り工法」と「通気工法」の2種類がありますが、直張りは内部の湿気が抜けにくく、カビや腐食の原因になりやすいといったデメリットがあります。そのため、リフォーム前にご自宅がどちらの施工方法で作られているのかを把握しておくことが重要です。

ここでは、専門業者でなくてもチェックできる【3つのポイント】と、より確実に確認する方法を解説します。

チェックポイント① サイディング下部の通気スリットの有無を確認

通気工法では、サイディングの下に空気の通り道(通気層)を設けて、壁内部の湿気を排出する仕組みになっています。

そのため、外壁の最下部(基礎との境目付近)に細長いスリット(通気口)が見られるのが一般的です。

このスリットが見当たらない場合は、直張り工法の可能性が高いと考えられます。

ただし、意匠や形状によってスリットが見えにくいケースもあるため、判断材料のひとつとして参考にしましょう。

チェックポイント② 目地ラインと胴縁のパターンを観察

通気工法では、胴縁(どうぶち)と呼ばれる下地木材にサイディングを固定することで、壁と外壁材の間に空間(通気層)を作ります。

この胴縁の影響で、外壁の目地(板と板の継ぎ目)に縦や横の規則的なラインが現れやすい傾向があります。

  • 規則的なラインが見える場合 → 胴縁がある=通気工法の可能性が高い
  • 目地が不規則だったり、板がフラットに貼られている場合 → 直張りの可能性あり

ただし、デザイン性によってあえて縦横のラインを強調しないサイディング材もあるため、あくまで目安としてご覧ください。

チェックポイント③ 建築時の設計図・仕様書で確認する

最も確実に見分ける方法は、建築時の設計図書(平面図・立面図)や施工仕様書を確認することです。

「外壁構造」に関する記載があれば、通気層の有無や施工方法が明記されている可能性があります。

記載が不明確な場合や書類が見当たらない場合には、住宅の建築会社やリフォーム業者に確認を依頼するのがおすすめです。

また、プロのリフォーム業者による目視点検やサーモグラフィー診断でも、ある程度の判断が可能ですので、無料点検などを活用してみてもよいでしょう。

専門家の診断を受けることの重要性

外観から判断できるポイントもありますが、直張りかどうかの判断は、専門的な知識と経験を要する部分もあります。

とくに以下のようなケースでは、専門業者による診断が安全・確実です。

  • 新築から10年以上経っており、塗装やリフォームを検討している
  • 外壁の反り・浮き・ひび割れが見られる
  • 結露やカビが増えたと感じる

誤った判断で塗装工事を行ってしまうと、施工不良や再劣化のリスクが高まり、余計な出費につながることも。無料診断や現地調査を実施している業者に相談し、適切な外壁メンテナンスを受けましょう。

直張りサイディングに塗装は可能?判断のポイントを解説

結論から言えば、直張りサイディングでも塗装は可能です。ただし、すべてのケースで適しているとは限らないため、事前の調査と判断が極めて重要です。

塗装が可能な場合

直張りでも塗装できるのは、以下のようなケースです。

  • サイディングボードの反りや割れが軽微で、下地の状態が良好
  • 水分を含んでおらず、含水率が適正範囲内(13%以下が目安)
  • チョーキング(白い粉状の劣化)や色褪せなど、塗膜の劣化が主な症状

このような場合、下地処理をしっかり行い、透湿性の高い塗料を選べば、十分な耐久性が期待できます。

塗装が不適なケースもある

以下のような場合には、塗装よりも張り替えや重ね張り(カバー工法)を検討すべきです。

  • サイディングの反り・浮き・剥がれが多数見られる
  • 内部に湿気がこもって腐食やカビの疑いがある
  • ボードが脆化していて塗料が密着しにくい状態

とくに、直張りで結露がひどく下地が腐っているような状態では、塗装しても数年で再劣化するリスクがあります。

塗装前に必ず確認!直張りサイディングのチェックポイント

直張りサイディングの塗装を検討する場合、専門業者による詳細な現地調査が欠かせません。以下のチェックポイントを参考にしましょう。

1. 含水率の測定

非接触式の「含水率計」でサイディング内部の水分量を測定します。13%以上の水分が含まれていると、塗膜の膨れ・剥がれが起きやすくなります。

2. 反りや浮きの有無

反ったサイディングは塗装しても下地にしっかり密着せず、すぐに塗膜が剥がれてしまうことも。軽微であればビス止めなどで修正できますが、重度のものは交換が必要です。

3. 既存塗膜の状態確認

旧塗膜が著しく劣化していたり、前回の塗料と相性が悪い場合は、塗装後のトラブルが起きやすくなります。密着テスト(クロスカット試験など)で再塗装の可否を判断します。

通気層のない直張りサイディングへの対応策は?

通気層がない直張りサイディングに塗装を行う際は、通常以上に慎重な施工と塗料選定が求められます。通気が確保されていないことで湿気がこもりやすく、塗膜の膨れや剥がれが起きやすいためです。

特に注意が必要なのは、透湿性のある塗料を使用すること。透湿性とは、外壁内部の湿気を外に逃がす性質のことで、これが高い塗料であれば内部結露のリスクを軽減できます。

また、下地が水を含んでいる場合は、十分な乾燥期間を設けることも重要です。高圧洗浄の後や雨天続きの時期は、しっかりと乾かしてから塗装を行いましょう。

劣化が進み、すでに膨れや剥がれが見られる場合は、サイディングの張り替えや重ね張り(カバー工法)を検討することもあります。塗装だけでは改善できないケースもあるため、事前の診断が非常に重要なのです。

直張りサイディングの塗装に向いている塗料の選び方

では、具体的にどのような塗料が直張りサイディングに適しているのでしょうか?

基本的には、以下のような透湿性・密着性の高い塗料が推奨されます。

  • 微弾性フィラー(下塗り)→ヘアクラック(細かいひび割れ)を埋めつつ、通気性を確保できる下塗り材。
  • 水性シリコン塗料やラジカル制御型塗料(中・上塗り)→比較的透湿性があり、耐久性とコストのバランスに優れています。
  • フッ素や無機塗料は慎重に→高耐久な反面、密着力や透湿性の観点からは注意が必要で、現場の状態によっては不向きな場合もあります。

塗料選定は既存のサイディング材の状態・立地環境・築年数などに応じて最適化すべきで、一概に「この塗料がベスト」とは言い切れません。経験豊富な塗装業者に診断を依頼し、根拠ある提案を受けることが大切です。

直張りサイディングに適した塗装方法とは?

直張りサイディングに塗装をする場合、通常の外壁塗装とは異なる「特別な配慮」が必要になります。というのも、内部に通気層がないことで乾燥しにくく、塗料の密着性や耐久性に影響が出やすいからです。

✅高い透湿性を持つ塗料を選ぶことが重要

まずポイントになるのが「透湿性(とうしつせい)」です。透湿性とは、内部の湿気を外に逃がす性質のこと。通気層がない直張り構造では、どうしても湿気がこもりやすくなります。そこで、湿気を閉じ込めずに逃がしてくれる塗料を選ぶことが非常に重要になるのです。

たとえば、シリコン系やフッ素系などの高耐候性塗料でも、商品によって透湿性の高いタイプとそうでないタイプがあります。見た目や価格だけで判断せず、構造との相性を意識した塗料選びが求められます。

✅弱溶剤塗料や水性塗料の使い分けにも注意

さらに注意したいのが「塗料の溶剤タイプ」です。油性・弱溶剤・水性の中でも、直張りの場合は水分の蒸発を妨げにくい水性塗料を選ぶことが一般的に推奨されます。弱溶剤系塗料でも施工は可能ですが、密閉性の高い塗膜を形成することで内部に湿気がこもりやすくなるため、状況によっては適さないケースもあるのです。

とはいえ、水性塗料にも耐久性の違いがありますので、業者と相談の上で慎重に選定しましょう。

✅下地処理にも細心の注意が必要

塗装前の「下地処理」も、直張りサイディングでは特に重要な工程です。表面の汚れやチョーキング(白い粉の発生)をしっかり落とすのはもちろん、既存の塗膜が膨れていないか、反りや浮きがないかを徹底的に確認します。

劣化がひどい場合は、部分的な補修や張り替えが必要になることもありますので、表面だけで判断せず、目視・打診・水分計などを用いた詳細な診断をしてもらいましょう。

信頼できる業者に診断を依頼することが何より大切

直張りサイディングかどうか、そして塗装が可能かどうかは、外壁の見た目だけでは判断が難しいことが多いです。外壁材の状態や内部構造、過去の補修履歴など、さまざまな要素が絡んでくるため、自己判断だけで施工を進めてしまうと、塗装の剥がれや雨漏りといったトラブルを招くおそれがあります。

だからこそ、外壁に詳しいプロに診断を任せることが、安全かつ確実なリフォームへの第一歩です。

まとめ

直張りサイディングは、湿気がこもりやすく塗装がうまくいかないリスクを抱えた工法です。

とはいえ、すぐに「塗装NG」「張り替え必須」と決めつけるのではなく、正しい診断と塗料選び、施工方法によって、適切な対応は可能です。

重要なのは、自宅の状態に合った方法を見極めてくれる、信頼できる塗装業者を選ぶこと。

とくに築20年以上の住宅では、外壁材の劣化が目立ちやすいため、早めの点検・診断が後々の出費を防ぐことにもつながります。

洲加本建装工業では、直張りサイディングの外壁でも、構造から塗料まで総合的に判断して最適なプランをご提案しております。

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