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足場代無料は本当?塗装工事の見積もりで注意すべきポイント
投稿日: 2025-09-25
カテゴリー:豆知識|投稿者:sukamoto
「外壁塗装の見積もりに“足場代無料”と書いてあったけど、これって本当にお得なの?」
こんな疑問を持たれたことはありませんか?
結論から言えば、「足場代が完全に無料になる」ケースはごく一部であり、実際には他の費用に上乗せされていることも多くあります。
見積書の表現が分かりづらいと、工事後に「思っていた金額と違う」「必要な工事が含まれていなかった」と後悔することにもつながりかねません。
この記事では、堺市で職人直営の外壁塗装を行う洲加本建装工業が、足場代の仕組みや見積もりで注意すべきポイントを、専門家の視点からわかりやすく解説します。
外壁塗装工事を考えたとき、見積もりに必ずといっていいほど含まれているのが「足場費用」です。しかし、「足場って本当に必要なの?」「少しでも費用を抑えたい」と感じる方も少なくありません。
ここでは、外壁塗装における足場の重要性と、それを省いてしまうことによるリスクについて詳しく解説します。
「足場」とは、建物の周囲に鉄パイプなどを組み立てて作る仮設の作業用通路のことです。外壁塗装や屋根塗装では、職人が高所で安定した姿勢で作業を行うために、足場の設置が不可欠です。
外壁塗装の場合、たとえ2階建ての戸建て住宅であっても、軒天・破風板・2階のサッシまわり・雨樋など、細かな部分の塗装が必要になります。これらははしごや脚立では手が届かず、また非常に危険を伴うため、安全にかつ確実に塗装するには足場の存在が欠かせません。
また、厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」によれば、高さ2メートル以上の高所作業には足場などの墜落防止措置が義務づけられています(労働安全衛生規則第518条)。この法令に準じることは、施工業者にとっても必須事項であり、足場を設置しない工事はそもそも法的に違法となる可能性すらあるのです。
「足場代を節約したい」という理由で、足場を組まずに塗装工事を行うことは、施工の質を著しく低下させるだけでなく、重大な事故やトラブルの原因になることもあります。
足場がない状態では、職人ははしごや仮設の板の上など、不安定な場所で作業をしなければなりません。その結果、足を滑らせて転倒・転落事故が発生するリスクが格段に高まります。
特に屋根塗装や2階部分の外壁作業では命に関わる危険性があるため、プロであっても足場なしでの作業は非常にリスクが高いのです。
職人が安定した姿勢で丁寧な作業を行えるかどうかは、仕上がりの美しさと耐久性に大きな影響を与えます。
足場がないと、身体のバランスを保つことに気を取られ、塗りムラ・塗り残し・タレなどの施工不良が起こりやすくなります。また、細かい部位(雨樋の裏、軒天の隅など)に手が届かず、雑な仕上がりになってしまうケースも多々あります。
外壁の劣化やヒビ割れは、見えにくい場所にも生じています。足場があれば建物の外周をくまなくチェックし、下地補修やシーリングの打ち替えを正確に行うことができます。
逆に足場がなければ、劣化箇所を見落としたまま塗装してしまい、短期間で塗膜がはがれたり、雨漏りを招くことにもなりかねません。
足場には飛散防止ネット(メッシュシート)を張るのが一般的です。これにより、周囲の建物や車両、庭木などへの塗料の飛び散りを防ぐことができます。
足場がないと養生が十分にできず、風で塗料が飛散して、近隣住宅の壁や車に付着するトラブルに発展する可能性もあります。実際、こうした飛散事故によって損害賠償が発生した例も全国的に報告されています。
上記の通り、足場は単なる作業台ではなく、
という三つの役割を果たしています。
塗装工事を長持ちさせるには、下地処理・塗料の選定・施工工程ももちろん重要ですが、それ以前に「職人がどれだけ丁寧に塗れる環境を整えられているか」が大きく影響します。そのため、信頼できる塗装業者ほど、足場の重要性をしっかり説明し、手を抜かないという特徴があります。
一般的な戸建住宅(30〜40坪程度)での足場費用は、15万〜25万円前後が相場です。これは、足場の設置面積に応じて「㎡単価」で計算されます。
例:200㎡ × 800円/㎡(足場単価)= 16万円(税別)
使用する足場の種類(くさび式足場など)、作業の難易度、建物の形状などによって前後しますが、「無料になるようなコストではない」ことは明白です。
これらすべてが含まれており、安易に削減できるものではありません。むしろ、足場費用を削ってしまうと、施工品質そのものが犠牲になるリスクが高いといえます。
「今だけ足場代無料!」という広告を見て、「それなら少しでも安く済むかも」と感じたことはありませんか?
しかし、塗装業界において「足場代無料」という表現には注意が必要です。確かに一見魅力的に映りますが、必ずしも“実質的な得”になっているとは限らないため、注意深く見積もりを確認する必要があります。
塗装会社によっては、春や秋などの繁忙期を避けた時期に、集客強化の一環として「足場代無料キャンペーン」を実施していることがあります。
これは一時的な値引き戦略であり、会社側が広告費や粗利の一部を削って還元しているケースです。
「屋根と外壁を同時に塗装する場合に限り、足場代を無料にします」という提案はよくあります。
これは、別々に工事をするよりも効率的で、足場の再設置が不要となるため、業者側にとってもコスト削減になるためです。その分をお客様に還元する、という理にかなったパターンといえるでしょう。
以前に施工を依頼したお客様や、知人・家族を紹介してくれた方に対して、サービスとして足場代を無料または大幅割引にしているケースもあります。これは信頼関係の上に成り立つサービスであり、適正価格の中で企業努力として実現されていることが多いです。
一方で、「足場代無料」の文言だけが先行している広告や見積もりには、注意が必要なケースも多くあります。
特に以下のようなパターンには要注意です。
「足場代無料」と書いてあっても、実際には工事の総額が相場より高めに設定されていることがあります。
このような場合、結果的に“無料分”以上に余分な費用を支払ってしまう可能性があるのです。
コストを抑えるために、使用する塗料のグレードを一段階落として対応していることもあります。たとえば、耐用年数15年のフッ素塗料から、実質8年程度のシリコン塗料へ変更されていたり、メーカー名や塗料名が記載されていない見積もりが出されているケースも。
このように、“見えない部分”で品質が落とされている場合もあるため、使用する塗料の詳細も必ず確認することが大切です。
施工の工程数を減らすことでコスト調整が行われている場合もあります。
こうした工程の簡略化は、塗装の耐久性に直結する致命的な手抜き工事につながるため、後になって後悔する可能性が高いです。
私たちが最も伝えたいのは、「足場代が無料かどうか」よりも、その見積もりが明確で、内容に対して納得できる価格であるかという視点です。
これらが丁寧に記載されている業者であれば、「無料」という言葉に頼らずとも、信頼に足る施工が期待できるはずです。
最低でも2〜3社の見積もりを比較することで、適正価格や工事範囲の違いが明確になります。価格だけでなく、
など、総合的な信頼性で判断することが大切です。
こうした項目が見積書に明記されている業者は信頼度が高いと言えるでしょう。
足場は外壁塗装において欠かせない重要な工程であり、本来は適正な費用が必要です。「無料」という言葉に惑わされず、総額と明細のバランスを見ることが何より大切です。また、見積書の透明性・担当者の説明・塗料の選定力など、総合的な信頼性で業者を選ぶことが、後悔しない外壁塗装への近道です。
洲加本建装工業では、堺市を中心に多数の施工実績と信頼を積み重ねてきました。足場代も含めたわかりやすい見積もりと、確かな技術で、皆さまの大切な住まいを守ります。
まずは無料点検・お見積もりからお気軽にご相談ください。
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